SONY VPL-XW7000 / STR-AN1000イベント後記

リビングシアター100インチをある程度の明るさの中、どんな風になるか!

とても不安な実験的なイベントでした。

プロジェクターはVPL-XW7000とVPL-XW5000との比較が出来るようにレイアウトしました。

スクリーンは耐外光タイプのエリートスクリーン手動立ち上げ式FT102UH-C5D-EDGEFREEを用意しました。

手動立ち上げ式ですがサイドテンションの効果もあり、平面性はよく真正面からではなく斜めから見ても明るさの変化は感じません。

明るい環境でもそこそこに映ってくれます。

送り出し機器はSONY UBP-X800M2、メイン、センターは有線接続ですが、サブウーファー(SA-SW5)とリアスピーカー(SA-RS5)はSTR-AN1000に無線接続しました。

チャンネル数は5.1.2です。

椅子を用意


遮光用のカーテンを降ろして


イベントスタート!

結構な外光が入っていますが

それなりに不満なく映っています。


通常のホワイトマットのスクリーンとの比較です。

ホワイトマットの方が明るいですが、白ちゃけって見えますね。

周りを完全暗室に出来るのであれば無論有利ですが、リビングを真っ暗にするわけにもいかず、それならば耐外光型のスクリーンの方が適役というわけです。

耐外光型のスクリーンについてはまだまだ発展途上の面もあるかと思いますが、プロジェクターの光源がレーザーになり前モデルより明るくなってきているので、リビングシアターには良い組み合わせかと思います。


イベントも夕方近くになってくるとさらに見やすくなりました。

この明るさならリビングで子供は怖くないし、本も読める明るさなんです。

誤解の無いように申し上げますが、専用ルームで楽しめる方は暗くした方が良いと思います。

これまで、プロジェクターの映像をリビングで楽しんでいる人も、85インチのブラビアでホームシアターを楽しんでいる人も、これからの更なる大画面化にプロジェクターも十分選択肢に入る伸びしろを感じてもらったのではないかと自負しています。

さらに、リビングではサラウンドスピーカーの設置に配線をしなくても済むワイヤレスのサラウンドの提案とか、SONYは日本の住宅事情をよく考えています。

ちょうど85インチのBRAVIAを購入されたお客様が今までお使いのオーディオの買い替えを検討されていましたので、イベントに来てもらい『360 Spatial Sound Mapping』によるワイヤレスサラウンドをご体験いただき、『HT-A5000』『SA-RS5』『SA-SW3』をお買い上げいただきました。

今回のイベントはお若い方の方が非常に反応が良く、『リビングで普通にでっかい画面の音のいいテレビを見ているみたいで楽しかった』とおっしゃってくれましたので、やった甲斐がありました。

ハイエンドを目指していない普通の人も十分に楽しめる。

明るいプロジェクターの世界へ!あなたも是非!        ig

DENON DP-3000NE(ダイレクトドライブ・アナログターンテーブル)展示機導入しました。

DENONのアナログプレーヤー待望の最上級モデルが出ました。

今回はトーンアームなどもDENON製となっており各部の作りこみが見て伺えます。

展示導入致しましたので営業時間内でしたらいつでもご試聴可能です。






お手持ちのレコードをお持ちいただければ再生致しますのでお気軽にお問合せ下さい。

marantz AV10+AMP10 超弩級イベント後記

今から一月前のイベントについて私なりの感想をブログに残しておこうと思う。

メーカー貸し出しの機器が到着してとりあえず設置した状態です。
AV10のチャンネルを全て使ってやろうとフロントバイアンプのためにケーブルを作成

サブウーファーはXLR接続しました。

センターはとてつもなく存在感のあるサイズ

今回の主役はAV10とAMP10ですが、センタースピーカーを置くとパワーアンプが隠れてしまう。

仮に一番最初に設置した状態で音出ししてみました。AV(マルチチャンネル)とピュアオーディオにはどうしても超えられない垣根みたいなのがあるのですが、なかなかどうして!ちゃんとピュアオーディオとしても804D4を鳴らしきれるじゃないですか!

イマーシブオーディオの音も今までつなげていたスピーカーでも十分音が良いと思いつつ、HTM81D4の存在が加わるとセンターの重要性を訴えかけてくる。
存在感半端ない音にやられてしまいました。
その分、メインスピーカーとの繋がりが気になってきてしまいました。

そうこうしているうちにメーカーの方がご来店されて、レイアウトをいじってみましょうという事に!

メインスピーカーを前側に設置し、やや内ぶりにセンタースピーカーをラックで上に設置しました。

そしたら!

言葉に書くのが難しいのですが、目をつぶると前側の3本の存在感が消えたように思いました。
でも目を開けると素晴らしい見た目の存在感!

今まではそこから音が出ている感が強かったのではないかと思いました。
メインとセンターの繋がりが良くなったんですね。

フロントハイトスピーカーもやや物足りない鳴り方だったので、メーカーの方の助言でフロントトップに変更しました。

そしたら!エフェクト音の繋がりも物凄く良くなってきました。
ドルビーアトモスのデモディスクの『Leaf』の葉っぱの動く方向がよくわかるようになりました。

続けて、『Amaze』を再生してみました。サブウーファーは『DB1』1本ではつまらないので、KEFの『KF92』で左右にレイアウトしたのですが、メーカーの違いからかしっくり来なかったので、結局『KF92』を後にレイアウトしました。

サブウーファーフロント2chは体験済みでしたが、リアのサブウーファーレイアウトの重要性は確信しました。

最初のレイアウトと調整では聞こえなかった音が出てる!うーん。セッティングって大事ですね!

店舗は車の通りの多い路に面した場所の為、セットアップマイクを利用したAudysseyは使用していません。
静かな専用ルームでAudusseyでセッティングしたら、サブウーファー4chならもっと良く鳴ってくれるんだろうなと伸びしろを感じました。

もっと欲が出て電源やケーブルを変更してみてもキチンと応えてくれるだろうと懐の深さもあるじゃないかな?

皆さんは今までに体験した事のない状況に遭遇した時に背中がゾクゾクした事ってないですか?

今回はまさにそれを感じました。そりゃそうですよね!総額500万越えですから!

4K ブルーレイのERIC CLAPTONの『THE LADY IN THE BALCONY』はマジで痺れました!

イベント中もう一つ感じたのは、良い音って大きく鳴らしていてもうるさくないんですよね!それからしばらくの間、言葉を発せないんですよ!

かなりのオーディオ機器を持ってらっしゃる2chのお客様もAVアンプでこんな音出るならやってみようかな!と言ってもらえました。

北米発売の7インチ『MOON RIVER』jeff beck,eric claptonもこのシステムで聴いてみたいものです。

AV10+AMP10はハイエンドのスピーカーを鳴らせるスーパーモンスターマシンであるのは間違いないですね!

AV担当 井川の感じたことでした。

EDISCREATION LPS JAPAN STANDARD 使用レポ

お客様より、CSE RPC-200の代わりになるようなものが無いかと相談を受けていました。

RPC-200は既にご使用中でしたが、今後のアフターサービスが不安もあった折り、新築を機に導入していただいたアナログプレーヤー『Clearaudio Concept 』がDC12Vであり、ACアダプターをグレードUPしたい事も小耳にはさんでいました。

既に同メーカーのFiber BOX JPSMとSILENT SWITCHを使用されていて、クリーン電源導入やオーディオ専用に電気工事をされている方なので発表を受けて直ぐにおススメしました。

写真と共にレビューをいただきましたので、ご紹介いたします。以下はお客様からのメール本文をやや構成を変えて転載いたします。

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EDISCREATION LPS JPSMを持ち帰って早速自宅のシステムに取り入れてみました。

接続した機器は例によってClearaudio Concept MCになります。

比較対象の電源アダプターはiFi audio iPower Elite 12Vです。

一聴して滑らかなクリアさを感じました。

以前時々気になっていた回転ムラもほとんど感じません。

レコードなのでこういう表現は違うかもしれませんがピックアップの性能が上がった雰囲気があります。

自分のシステムの中では定番確定です。

レコードプレーヤーの横のLEDデスクライトも12V駆動のためLPS JPSMの2系統出力を1つ使って光らせています。

最近同じ音源をレコード、CD、ダウンロードのハイレゾと購入して気分でどれを聴くかと使い分けていますが、今回のLPS JPSMの導入でようやく同じ土俵で聴き比べできるイメージがあります。

この土俵というのは私の感覚の中だけの話ですが。

ただただ音楽を聴くのが楽しい、というより他ないです。

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今回はアナログプレーヤーの電源としてのインプレをいただきましたが、本来はネットワークオーディオに使用するスイッチングHUBやNAS、ルーターなどにご使用いただく事が多いと思います。

付属のケーブルもしっかりとした造りです。

ネットワークオーディオ周りのアクセサリーとしてぜひおススメしたいアイテムです。

電源って大事だなとつくづく思うレポートでした。

marantz MODEL 40n 展示導入しました!

業界で注目のmarantz MODEL 40nが発売されました。

オーディオのHiFiアンプですが、HDMI端子を装備しているので、テレビに接続しARC(オーディオリターンチャンネル)にてテレビの音声も出力できます。

その為、本店のAVコーナーに設置しました。

このアンプの目の付けどころが面白い!

AV担当である私からするとサラウンドを楽しめるAVアンプでいいじゃん!と思うところですが、2chで良い音で聞きたいのであって、サラウンドはまるで眼中にない方もいるんですよ!

今までのアナログアンプでテレビの音を聞いていて、最近のテレビに買い替えたら、接続に困るんですよ。

HDMI端子と光デジタルしか音が取れない。

そこで今までは必要と思わないのにわざわざAVアンプを購入し2chで活用している人が結構いるんです。

marantzのAVアンプでテレビ周りに置くのにスリムタイプのNR1711がヒット中、上記の様な方にしっぽりくるNR1200のような2chアンプにHDMIセレクターが付いた機種も登場し品薄になるぐらい売れているんです。

この製品はその路線の進化した上位モデルといって良いでしょう。

HDMIで接続したい機器はすべてテレビに接続してARCで良い音で楽しむ事が出来るんです。

SONY UBP-X800M2からBRAVIA XRJ-65A80Jに接続して4K UHDの『ERIC CLAPTON/THE LADY IN THE BALCONY』USA盤を視聴しました。

2chで十分だなと思うぐらいのしっかりとした量感の音です。

音が良くなるとテレビを見るのも楽しくなります。

さて、最近のテレビはインターネット回線を接続して『You tube』も見られるんですが

こんなチャンネルもあるんですよ。

アナログ音源でUPされてるし、レコード聞いているような感覚にもなりますが・・・

こういうのも良い音で聴けると楽しいですね。

レコード繋がりですが

レコードプレーヤーが接続できるPHONO入力もあり

オーディオコーナーにあるDENON DP-400でレコードを聴いてみましたが、しっかり量感のある太くて心地よい音が出てきます。

スピーカーターミナルもHiFiアンプで使用されるようなしっかりしたものです。

接続端子はアナログ入力4系統(PHONO含む)デジタル系は同軸、光1系統ずつ

手持ちのスピーカーで低音不足を感じたらSUB WOOFERのプリアウト端子もあります。

これだけあれば十分ですね。

無料のアプリ『HEOS』をスマホ等に取得すれば『Amazon Music HD』にも対応する優れものです。

『Disney+』の音も良い音で楽しめます。

アナログもデジタルも安心して使える、リビングの真ん中にちょうどいいアンプですね。

体験したい人は是非ご来店ください。ig

 

2/12日発売の気になるFURUTECH HF-A-NCF 8K V2.1 AOC HDMIケーブルをお試し!

またまた気になる光HDMIケーブルが発売するとの事で、メーカーにお借りして色々試してみました。

このケーブルの私が気になる点は、オーディオグレード電源ケーブルの振動やノイズを抑えるNCFの技術を採用しているところです。


プレス発表の資料から引用しています。

当店お客様より支持いただいているNDF-Boosterに使われている制振効果が、HDMIケーブルとしてビジュアルやオーディオにどのような効果があるのか、というのが動機です。


それでいて、既に発売されているFIBBRのPURE3よりも標準価格が抑えられているんです。

パッケージは高級感のかけらもないブリスターパッケージです。

ケーブルはしなやかで取り回しいいです。

今回は3mをお借りしました。


Source側


Display側です。

今回はGOLDEN SOUNDの10mとFIBBR PURE3/3mと比較視聴してみました。

Panasonic DMR-ZR1⇒JVC DLA-V7へ直接で、GOLDEN SOUND、PURE3、HF-A-NCFの順番で見ていきます。

最初の視聴のポイントはFULL HDのブルーレイで高精細さとノイズや奥行き感の検証です。

まずは、『SAMSARA』をCH4の砂絵のシーン。
次は4K UHDディスクHDR明暗さの激しいコントラストをみる『1917』のCH13。
遠景の解像感と音の表現で4K UHDの『THE GREATEST SHOWMAN』の3タイトルです。

まずはGOLDEN SOUNDから見ていきます。
これだけでもDMR-ZR1のポテンシャルが高いので十分きれいなのですが、PURE3に変更すると色に深さが加わり、ノイズが減り、奥行きの表現も変わってきます。
流石にHivi BEST BUYを受賞するだけの貫禄があります。

次に今回お借りしたHF-A-NCFを繋ぎ変えて見てみると、全体にカリっとした映像でノイズが少なく、価格帯満足度を考えるとこれも十分ありです。

その後、ディスクを変え一通り見終わった頃に、常連さんが来られたので一緒に検証していきました。
この方も猛者ですので、歴代のHDMIケーブルを多数経験された方でFIBBRのPURE2やAIMのLS3も所有されています。

映像への所見はほぼ私と同じ感想でした。
ついでに音も比較してみようと映像をPURE3、音声をDENON AVC-X8500HへHF-A-NCF又はその逆も一通り試しましたが、常連さん曰く
『ここまでくると好みの世界だね。お財布との相談もあるしね』
と言いながらサブ機で使ってみるよと言われHF-A-NCFをご予約いただきました。

私個人の感想としてはPanasonic機全体に感じる事なのですが、赤が少し派手気味にでてくるので色の階調が良いPURE3を映像にして、音声にHF-A-NCFを使うのが好みと思いました。

もちろんその逆でも好みによってはその方が良いという人もいるでしょうし、PURE3を2本使いの猛者もいるでしょう。
プロジェクターがSONYでプレーヤーも違えば感想も変わるかもしれません。

この手のアクセサリーは、普及品からの買い替えでちょっと試してみようかなと思う価格帯はおそらく2~3万円ぐらいだと思います。
普及品のメタルケーブルからの買い替えならぜひおススメしたいケーブルの一つです。
その一歩の踏み出しがAVライフを変化させるのは間違いないと思います。
Hiviも来月号あたりに取り上げるんじゃないかな?

メーカーから13日迄お借りしています。期間延長しました。2/20(日)迄お借りしています。

ご来店いただければ視聴も可能ですので、ぜひご自分の目で耳でご体験ください。 ig

 

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REAVON UBR-X200で4.1ch、6.1chの配置の謎?

お借りしているUBR-X200で、SACDマルチチャンネル収録の
『DARK SIDE OF THE MOON/PINK FLOYD』を再生してみました。

HDMI接続でもかなりいい音!

日本語の表記だとフォントがおかしく表示されたので英語にすると

しっくりきます。

DVD Audioにも対応しているようなので手持ちの『Hotel Califonia/EAGLES』

を再生しようとしたところディスプレイにDVD-Audioの表記が出た後すぐにストップしてしまい、再生に至らず

だいぶ前にサンプルでいただいたDVDaudioディスクも再生出来ませんでした。
どうもDisc構造により読み込みができるディスクと出来ないディスクがあるようです。
ぜひ改善を求めたいです。

アナログマルチチャンネルの音を再生のためにGUI設定を見たらスピーカーレイアウトが謎でした。
センタースピーカー無しの設定では普通4.1chではフロント2chとリア2chかとおもいきや


なんとサラウンドセンター?6chにすると

になります。

サラウンドセンター1chってその昔ありましたが、2ch以外はどうもセンターチャンネル成分をメインチャンネルに振り分けるという考え方では無いようです。
フランスではセンターチャンネルは必須という考えですね。

OPPOやcambridge audioにはこんなことなかったのでちょっと面食らってしまいました。

テストトーンに進んで各チャンネルの音が出ている時にカーソルの決定を押すとスピーカーのサイズ(LARGE or SMALL)トリム(音量)ディレイ(遅延制御)が選べますが、数値が出てこなくてプラスマイナス調整だけなのでちょっと不親切に思いました。
Csは1chのはずなのにLs,Rsが独立して調整できるのも不自然?

ダメ元でCsチャンネルを選んだ時に、センターチャンネルを無くしてサラウンドを2chに選択できる隠し設定があるかと試しましたが、期待むなしく設定できませんでした。

今の状況ですとDVD audioはディスクによっては再生出来るけど、出来ないディスクもある。
アナログマルチチャンネルを使用する場合センターチャンネル無しの設定が出来ない為4.1chの構成の場合はやむなしにHDMI接続でAVアンプに接続して4.1chにダウンミックスするしかない事になります。

アナログマルチチャンネルの出てくる音は重心が低く濃密で分厚く素晴らしいだけに悔やまれるので、是非とも改善して欲しいです。

みんなが声を上げれば何とかなるかも?  ig

 

DLA-V90R、70Rイベント後記

11月6日に行いました、DLA-V90R,70Rのイベントでのインプレを書いておきます。

PanasonicのDP-UB9000から2出力可能なAVアンプ(DENON AVR-X4700H)経由でDLA-V90R(上)とDLA-V70R(下)に接続して、視聴をしました。

今回は4Kブルーレイ以外にもUB9000の内蔵アプリNETFLIXのコンテンツもご覧いただきました。

以前ブログで紹介したEDISCREATIONのFIBER BOX2を通す前と通した後の比較も一部の方に見比べていただきました。

今回、イベント用に用意したDISCです。

両機種共に8K e-shiftですので、8Kカメラで空撮し、4Kにダウンコンバート収録した

VICOM 8K空撮夜景SKY WALKを視聴しました。

今回JVCから発売されるDLA-V90R,V80R,V70RはHDR10+に対応しているのでその機能を試すためにも8Kアップコンバートの性能を確認するにも最適なディスクです。

まずは東京タワー付近をカメラがパンニングしていくシーンをV70で8K e-shiftを切った状態で再生してみます。

ビルの細かい窓に一部モアレ(干渉縞)が発生しています。

続けて同じシーンを8Ke-shiftを入れた状態で見ましたが、モアレはほとんど感じないレベルで見ることが出来ました。

これが8K e-shiftのなせる業と実感しました。


HDR10+の信号を受けると画質モードが自動で選ばれてカラープロファイルやトーンマップはグレーアウトしていじれなくなります。

『HDR10+』はシーンごとに製作者によるメタデータが付与されていて、その情報を基にプロジェクター側で正確にマッピングするので、製作者の意図する映像表現を忠実に再現できる訳です。

意図的に『Frame  Adapt HDR』にすることも可能です。

前作のDLA-V9,V7,V5にも搭載されているJVCのお家芸でHDR10コンテンツのシーン/フレームごとに異なるピーク輝度を独自のアルゴリズムで瞬時に解析して最適なダイナミックレンジに自動調整しメタ情報が無いコンテンツでも最適な画質で視聴できます。

製作者の意図に合わせた画質で楽しみたければ『HDR10+』、

自分で調整を加えてお好みの画質にできる『Frame Adapt HDR』はお好みで選ぶことが出来ます。

『HDR+』の表記のあるディスクはまだ少ないのですが、買ってみて再生してみないとわからないそうで、JVCの担当の方に教えていただいたもう一つHDR10+収録の『Yesterday』を再生してみます。

チャプター17で主人公がJOHN LENONに会いに行く時に車を走らせていくシーンは滑らかです。

e-shiftは常にONで使いたいです。

続けて、『1917』のチャプター13から、

暗がりの中で気を失った兵士が、目覚め爆撃の光の明滅の表現、避けながら逃げるシーン途中の水たまりに映った建物の影の表現はリアルに感じました。

ここからはV90Rとの比較ですが、レンズ口径の違い、8K e-ShiftX、Ultra-High Contrast Opticsによるネイティブコントラストの差が大きくものを言い一度V90Rを見てしまうともう戻れません。

うまく言えませんが、黙り込んでその映像に没頭してしまうんです。

続いて古い作品ですが『My Fair Lady』です。

メニュー画面だけでもハッとするような画質です。

これが50年以上前に作られた映画かと思うとすごいなぁと思います。

当時撮影されたフィルムのクオリティと今日のデジタル技術を合わせ8Kにアップコンバートするとヤバい事になります。

チャプター22の競馬場のシーンでは白い服、黒い服のコントラストが見事です。

次ににUSBメモリーに8Kで撮影され4Kにダウンコンバートして収録されたJVCのデモ映像を再生してみます。

解像度が上がると4Kでは気づかなかった細かい表現に気づかされます。

これからの映像コンテンツの楽しみ方はサブスクも見逃せません。

DP-UB9000内蔵のアプリから『NETFLIX』を立ち上げ、4KHDRで配信されている『イカゲーム』を再生してみます。

光絶縁ツール Fiber BOX2を経由させると、コントラストが上がり、奥行き感も4Kのプロジェクターで見るより洗練されてきます。

今回の視聴には単純にV90R,V70Rの比較で4K60P18Gbps対応のメタルケーブルを使用しましたが、FIBBRのPURE3もお借りしていました。

実は以前ブログでPURE2に対してPURE3は映像の方向性が違うとのコメントをしましたが8Kのプロジェクターで比較していたわけでは無いので興味のある所でした。

見た結果はやはり8Kプロジェクターとの組み合わせだとある種の化学反応が起こるのか、良い印象を受けました。

JVCの新シリーズは来るべき8K時代を見据え、8K入力を装備していますが、まだまだ4Kアップコンバートの映像を見るのが主だと思います。

FULL HDのブルーレイで8Kスキャンフィルムで収録された『Samusara』も見てみました。

UB9000側で4Kアップコンさせてプロジェクター側でさらに8Kアップコンした映像は細かなところが再現されているように感じます。

8K e-shiftXが効いているのでしょうか

最後に地上デジタル放送も確認しましたが、違和感なくきれいです。

DLA-Z1ユーザーの方が帰り際にこんなきれいな地上デジタルの映像は初めて見た!

ともおっしゃっていました。

まだまだ色々と伸びしろもありそうな今回の新機種ですが、半導体の不足で潤沢に市場に出回るのは来年になりそうです。

しばらくは高嶺の花子さんです。

ig

TASCAM BD-MP4K ファーストインプレッション

TASCAMってメーカーはご存知でしょうか?

オーディオメーカーTEACの業務用ブランドです。

学校や公共施設の業務用オーディオを主に扱っていますが、4K UHDプレーヤーが発売されているのを知り、店頭導入してみました。

HiVi8月号に掲載されてますし、オーディオ好きな常連さんから指名買いしていただいたのがきっかけです。

いかにも業務用って感じのデザインで、表記は英語のみです。

フロントのボタンである程度の操作が出来るように想定されています。

通常ではあまり使用しないようなディスクの取り出しが出来ないようにロックも出来ます。小さい子供がいるところでは有効かも?

シアタールームでハンドリングしてみました。


専用機を彷彿させる端子の数々です。

XLR(バランス)にRCA(アンバランス)2ch出力に

7.1chアナログ音声出力

HDMIは音声専用出力の2系統、USB入力、同軸デジタル出力

電源は着脱可能で100~240Vのマルチボルテージタイプです。

PanasonicのDP-UB9000と比べてみるとスリムなのがよくわかります。


セットアップの言語は英語、日本語他、ふだん目にすることが無いような言語が選べます。

ブルーレイディスク再生中のディスプレイ表示です。

PCM音源はPCMと出て、ドルビーアトモス音声はDB(データベースの意味?)と表示されます。

竹内まりやのTheater Live『元気を出して』を聞いてみました。

オーディオメーカーらしくなかなか聞きごたえのある良い音です。

セッティングをしているところにオーディオ通の常連さんとDP-UB9000とHDMI接続での映像音声VSしてみましたがBD-MP4Kなかなかの健闘ぶりです。

ブルーレイのリージョン表記はAとしていますが、Webの情報を見てもDVDのリージョンの表記が見当たらない。

ひょっとしてと思って北米盤のDVD(リージョン1)クライテリオン盤の『フィフスエレメント』を試してみたら

すんなり再生しました。ひょっとしてDVDはリージョンフリーかも?

停止ボタンを押したらディスプレイにジャケット写真も表示されました。

その後、通常の日本盤(リージョン2)、リージョン3の韓国盤、リージョン4(PAL方式)、リージョン2(PAL方式)と手持ちのディスクを試しましたがすべて再生しました。

これは意外な発見がありました。グローバルな業務用ならではの副産物でしょうか?

CDや4K UHD、ブルーレイディスクをとっかえひっかえ再生しましたが、ディスクの読込早いです。

もっさりした感じはありません。

録画したDVD-R DL(CPRM)はフォルダーで出てきて決定を押すとタイトルが表示されます。

リピート再生時もオンスクリーンにCT(チャプターリピート)TT(タイトルリピート)と表示されるのでどっかで見たかなと思いなおしたらPIONEERとそっくりでした。

リモコンは多機能な為キーが多くあります。

一番右下のHDMIボタンはディスク再生中でも、解像度の変更が出来ます。

DVDでは押すごとに480i,480P,720P,1080i,1080p,4Kと切り替えられます。

リモコンにリピートボタンがあるのはとても便利です。

暗いところでの操作が出来るように、ボタンが光ればさらに使い勝手が良いと思いました。

DP-UB9000のようにネット動画の再生やブルーレイディスクにデータ焼きした4K映像の再生は出来ませんが、より高音質で4K UHD,ブルーレイ,DVDディスクが再生出来てアナログ音声出力で手持ちのオーディオとの接続が出来て、電源ケーブルを変えてみたり、底面のインシュレーターを変えてみたりと、いじりようによって伸びしろもあるのでおススメできます。

おぉ!と思えるちょっと良いの出てきましたね。

現在、本店スペースのテレビに接続していますが、シアタールームにて視聴可能です。   ig

EDISCREATION Fiber BOXⅡ , Silent Switch OCXO “JAPAN STANDARD MODEL” インプレッション

ネットワークオーディオやストリーミングオーディオもこんな領域まで掘り下げて来たかと、驚かされる代物を体験してしまいました。

2021年1月に発足したばかりの輸入オーディオを取り扱う、タクトシュトックさんの担当者がサンプルを店頭に持ってきていただきました。


Ediscreation  Fiber BOXⅡ JAPAN STANDARD MODELです。

標準価格198,000円(税込)

外観の造りはしっかりしていて、GOLDMUNDをかなり意識している感じです。

一見して何する物?と思われるでしょう。

LAN端子INPUTに入れて出力させる、レコードでいうとフォノイコライザー的な物です。

内部で光電変換する事で不要な高周波干渉の分離をして信号伝送のジッターの悪影響を低減します。

具体的な使用状況を考えると、ネットワークオーディオプレーヤー又はNETFLIX等のストリーミング動画再生機の前に接続する用途ですね。

音が良くなるというのは何となくわかるのですが、ストリーミング動画(映像)については少し懐疑的でしたので、シアタールームに持ち込んでDP-UB9000の内部アプリのNETFLIXを立ち上げて『ブレードランナー2049』『パラサイト 半地下の家族』のワンシーンで確認してみます。

担当者いわく、電源を入れてすぐには効果がわからないというので、繋ぐ前に10分程エージング時間を置きました。

その間にいろいろと説明をいただきました。

『悪影響を及ぼすノイズを~~』『エンジニアがまじめに設計して~~』などピンとこなかったですが、接続を終えて同じシーンを繰り返し見始めたとたん、映像も音も全然違っています。

細かい音が数多く聞こえて映像はノイズが減ったせいか、奥行き感、明暗さも改善されたように感じました。

今まできれいだと思っていた映像、音声にノイズが混入していたんですね。


もう一つ高級なスイッチングHUBも試してみました。

Silent Switch DCXO JAPAN STANDARD MODELです。

標準価格187,000円(税込)

本来の使い方はFiber BOXⅡ後にくぐらせて各機器に接続するのでしょうけど、単体で使用しても効果は感じられました。

メタルプラグを採用したLANケーブルではアースにループを起こす事があり、システム全体に悪影響をもたらす事が知られているそうです。(私は知りませんでした)

そこで、入出力下にスイッチが設けられていて使用するケーブルによりグラウンドを切り離すことが音源を再生しながら簡単に行えます。

気になる方はHivi2021年8月号に掲載されるようですからチェックしてみてください。

Fiber boxⅡは店頭導入予定です。

オーディオアクセサリーというより、新カテゴリーオーディオコンポーネントと名乗った方がふさわしいと思いました。

ig