先日行われたMITSUBISHI LVP-HC8000Dイベントの概要です。
使用機器 プロジェクター MITSUBISHI LVP-HC8000D
AVアンプ YAMAHA RX-A3020
BDレコーダー Panasonic DMR-BZT9300
スクリーン Stewart 120インチHD130
メインスピーカー KEF R700
センタースピーカー KEF R200C
サラウンドスピーカーKEF R500
サブウーファー KEF R400b
HDMIケーブル AIM電子 AVC-LS-15,他
土曜日の昼からはじまったイベントでしたが、ほぼ予定定員どおりでスタートしました。
接続はPanasonic DMR-BZT9300のHDMI出力から映像用でHC8000Dへ、音声用でRX-A3020へ、メインスピーカーはバイアンプで接続して5.1chの構成で行いました。
調整中の堀切先生と佐藤氏
まずは、今回の音の主役であるRX-A3020の特徴について説明をしていただきました。
さすが、堀切先生!ポイントを押さえて的確に分かりやすかったです。
次にBDソフトを見ながらプロジェクターのデモンストレーションに入ります。
HC8000Dの色再現性を確認するため『ザ、マペッツ』を再生。
とても色鮮やかにスクリーンに映し出されました。
次はDLP方式のカラーホイールによる色分離方式で発生するカラーブレーキングを極限まで低減させる6倍速駆動と従来の4倍速との比較視聴を『ものすごくうるさくて、ありえないほど近い』でしました。
カラーブレーキングは人によって見えたり見えなかったりしますが、私は見えてしまう方なのでとても興味がありました。
4倍速では気になっていたカラーブレーキングが確かに気にならないレベルで低減しているのがわかりました。
ただ若干解像感が失われる感じはあるのでカラーブレーキングが気にならない方は4倍速でご覧いただいた方が良いかもしれません。
いずれもお好みの範囲内です。
次は『SUPER Hivi CAST』を使用してカラーマネージメントの入切の比較です。
映像を構成する6色の色調を独立して『色相』『彩度』『明度』調整したい色を指定すると、その成分だけお好みに合わせた色調整が出来る機能ですが調整の項目が階層的になっていなくて至って簡単に行えます。
次は『HITMAN(david foster)』よりシャリースの『I always love you』でステージでの暗部の表現。
引き締まった黒、潰れるでもなく微妙な黒の再現が見事でした。
DLP素子に可変アイリスを搭載してステージの明るいところと暗部がめまぐるしく変わるシーンでも瞬時に追随して、さらにレンズの固定アイリスと余分な光をカットする固定アイリス全部で3つもアイリスを搭載しています(贅沢だぁ)。
続きまして今度は『ダークナイトライジング』でアイリスの効果を確かめるべく、暗いシーンが続く箇所と明るいシーンが続くところでコントラスト感を確認
続いて『アラビアのローレンス』のワンシーン、
最新輸入盤の『Killer Joe』のワンシーンで2Dの視聴は終了しました。
『アラビアのローレンス』のような古い作品がフィルムから見直され、きれいになるのは映画ファンにとってはありがたいもの、又『Killer Joe』のように4Kカメラで撮影されたカリカリの高画質はびっくりしました。
堀切先生いわく、最近見たソフトで5本の指に入るそうな。
ここまでで約1時間。ここでトイレ休憩を挟んで3D視聴に入ります。
ここからがまさに本題です。各社から3D対応のモデルが発売されていますが、前機種のHC7800Dから3Dなら三菱だよ!と雑誌等で紹介されていてそのリファインでさらに磨きがかかっているこの機種ですので、ここからは特に時間をかけて説明とデモをわかりやすく説明してくれました。
オプションの『高速シャッターブラック液晶メガネ』と従来からある3Dメガネの違いと3D対応のFRCの説明があり、
『アバター』で2シーンを比較。『高速シャッターブラック液晶メガネ』を使用したときの映像の滑らかさはすごく、3D特有のクロストークもぜんぜん気にならなく快適でした。
次に『美女と野獣』の主人公ベルが道を歩くワンシーンでFRCのフレーム補間の比較フィルム特有のカタカタ感を保ちながらくっきり、鮮明であり残像感の無い映像を確認しました。調整は5段階ありお好みで選ぶ事が出来ます。
新しく搭載された2D-3D変換を確認するため、WOWOWでエアチェックされた『ヨギ&ブーブー わんぱく大作戦』、2DのBDソフト『スター・ウォーズ』の冒頭のシーンを再生。意外に立体感がありました。
ここから3本続けて『ヒューゴの不思議な発明』、『マダガスカル3』、『アメージング・スパイダーマン』の3D作品を見ました。
残像感の無い滑らかな3D映像は見ていて心地よく疲れない。いつまでも見ていたいと感じました。
3Dの視聴に1時間かけてくれるようなメーカーは実際のところありません。それだけ3D視聴に対しての姿勢や意欲がある証拠だと思います。今回の視聴で大変勉強になりました。
イベント当初に堀切先生が言っていた一言が今になって実感してきました。『4K,ハイレゾと世間では耳にしますが、実際私たちは2K(FULL HD)をきちんと見てないのでは無いでしょうか?3Dをきちんと理解して見ましょうよ』
お深い言葉でした。
最後に。このイベントではAIM電子から以前ブログで紹介したHDMIレーザーケーブルを使用しました。
堀切先生はこのケーブルでの視聴ははじめてらしく、えらく気に入っていました。
見た瞬間秒殺されてしまったようで即決でご注文いただきました。
堀切先生、三菱電機の佐藤さん他、関係者の方このような有意義なイベントになり大変感謝しています。ありがとうございました。
スケジュールの関係でイベントに参加できなかった方は残念でしたが、LVP-HC8000Dは店頭にございますので、視聴希望の方は是非足をお運び下さい。 ig