きっかけはあるお客様からの相談からでした。
常連のお客様でオーディオやビジュアルのかなり高級な機器を買い求められている方で、プロジェクターはVPL-VW855、4KブルーレイプレーヤーはUDP-LX800、DP-UB9000、AVアンプやスピーカーもかなりのグレードの物を所有されていて、HDMIケーブルは高額な光ケーブルを各プレーヤー分と電源アクセサリーも高額な製品をお持ちです。
向上心旺盛なこのお客様、『もうしばらくお店に来ることが無いかな』とおっしゃったので昨年のオーディオアクセサリーに開催され始めた頃から気になっていました、ノイズポンププラグを紹介しました。
レコード世代の方は記憶にあると思いますが、ハム音(ブーン)といったわかりやすいノイズではなく、近年急激に進歩し普及しているデジタル機器には誰でもわかる耳障りな音ではなく可聴範囲を超えるノイズの影響を対策しようと考えられた製品です。
機器の空いている端子に挿入し、ノイズを取るという事で『ノイズポンププラグ』と名付けられているのだと思います。
ラインナップはRCA、BNC、XLRオス、XLRメス、USB-A、USB-B、LAN、HDMIと豊富ですが、標準価格88,000円(税別)とすぐに決断して買えるようなものでもありません。
実際この製品を目にしたこともなく、とにかく試してもらうしかないと思い取引先のメースの担当者に頼んでデモ機が空くのを待ち体験してもらいました。
主にビジュアル機器の接続を想定してまずはLANタイプを借りてみました。
VPL-VW855のLAN端子に接続してみるという事でした。
この時点ではやはり半信半疑で、価格なりの効果があるかどうかとにかく店頭製品で試しました。
お客様に引き渡す前に店頭でDP-UB9000に接続してみる事にしました。
見慣れたJVCの4Kデモ映像で確認しましたが、音がまずわかりやすく変化します。
ダイナミックレンジが広がり、聞きやすい音になります。
映像は表現が難しいですが、奥行きの段階がわかり色数が圧倒的に増えます。
これが本当にディスクに入っている情報で普段見ていた映像はノイズの中に存在するものだったんだと、そう思うようになりました。
プレーヤー以外にも店頭のDLA-V7に接続してみました。
PanasonicのUSBパワーコンディショナーと同居させてみましたが、効果はありました。
お客様に渡すべく、外してしばらくしてプロジェクターの映像を見たらこの商品の良さを体感しました。
一週間後、返却に来られたお客様から直ぐにLANタイプの注文いただきました。
感想を聞くと自分と同じような事を言っていました。
1週間見慣れた映像と外した時の差がハンパなく購入に踏み切られました。
電源やHDMIケーブルを色々変えてみてこれ以上の変化はないだろうと思われていたのでこんなに伸びしろがあるなんて思わなかったそうです。
この話はまだ続きます。