ネットワークオーディオやストリーミングオーディオもこんな領域まで掘り下げて来たかと、驚かされる代物を体験してしまいました。
2021年1月に発足したばかりの輸入オーディオを取り扱う、タクトシュトックさんの担当者がサンプルを店頭に持ってきていただきました。
Ediscreation Fiber BOXⅡ JAPAN STANDARD MODELです。
標準価格198,000円(税込)
外観の造りはしっかりしていて、GOLDMUNDをかなり意識している感じです。
一見して何する物?と思われるでしょう。
LAN端子INPUTに入れて出力させる、レコードでいうとフォノイコライザー的な物です。
内部で光電変換する事で不要な高周波干渉の分離をして信号伝送のジッターの悪影響を低減します。
具体的な使用状況を考えると、ネットワークオーディオプレーヤー又はNETFLIX等のストリーミング動画再生機の前に接続する用途ですね。
音が良くなるというのは何となくわかるのですが、ストリーミング動画(映像)については少し懐疑的でしたので、シアタールームに持ち込んでDP-UB9000の内部アプリのNETFLIXを立ち上げて『ブレードランナー2049』『パラサイト 半地下の家族』のワンシーンで確認してみます。
担当者いわく、電源を入れてすぐには効果がわからないというので、繋ぐ前に10分程エージング時間を置きました。
その間にいろいろと説明をいただきました。
『悪影響を及ぼすノイズを~~』『エンジニアがまじめに設計して~~』などピンとこなかったですが、接続を終えて同じシーンを繰り返し見始めたとたん、映像も音も全然違っています。
細かい音が数多く聞こえて映像はノイズが減ったせいか、奥行き感、明暗さも改善されたように感じました。
今まできれいだと思っていた映像、音声にノイズが混入していたんですね。
もう一つ高級なスイッチングHUBも試してみました。
Silent Switch DCXO JAPAN STANDARD MODELです。
標準価格187,000円(税込)
本来の使い方はFiber BOXⅡ後にくぐらせて各機器に接続するのでしょうけど、単体で使用しても効果は感じられました。
メタルプラグを採用したLANケーブルではアースにループを起こす事があり、システム全体に悪影響をもたらす事が知られているそうです。(私は知りませんでした)
そこで、入出力下にスイッチが設けられていて使用するケーブルによりグラウンドを切り離すことが音源を再生しながら簡単に行えます。
気になる方はHivi2021年8月号に掲載されるようですからチェックしてみてください。
Fiber boxⅡは店頭導入予定です。
オーディオアクセサリーというより、新カテゴリーオーディオコンポーネントと名乗った方がふさわしいと思いました。
ig