DLA-V90R、70Rイベント後記

11月6日に行いました、DLA-V90R,70Rのイベントでのインプレを書いておきます。

PanasonicのDP-UB9000から2出力可能なAVアンプ(DENON AVR-X4700H)経由でDLA-V90R(上)とDLA-V70R(下)に接続して、視聴をしました。

今回は4Kブルーレイ以外にもUB9000の内蔵アプリNETFLIXのコンテンツもご覧いただきました。

以前ブログで紹介したEDISCREATIONのFIBER BOX2を通す前と通した後の比較も一部の方に見比べていただきました。

今回、イベント用に用意したDISCです。

両機種共に8K e-shiftですので、8Kカメラで空撮し、4Kにダウンコンバート収録した

VICOM 8K空撮夜景SKY WALKを視聴しました。

今回JVCから発売されるDLA-V90R,V80R,V70RはHDR10+に対応しているのでその機能を試すためにも8Kアップコンバートの性能を確認するにも最適なディスクです。

まずは東京タワー付近をカメラがパンニングしていくシーンをV70で8K e-shiftを切った状態で再生してみます。

ビルの細かい窓に一部モアレ(干渉縞)が発生しています。

続けて同じシーンを8Ke-shiftを入れた状態で見ましたが、モアレはほとんど感じないレベルで見ることが出来ました。

これが8K e-shiftのなせる業と実感しました。


HDR10+の信号を受けると画質モードが自動で選ばれてカラープロファイルやトーンマップはグレーアウトしていじれなくなります。

『HDR10+』はシーンごとに製作者によるメタデータが付与されていて、その情報を基にプロジェクター側で正確にマッピングするので、製作者の意図する映像表現を忠実に再現できる訳です。

意図的に『Frame  Adapt HDR』にすることも可能です。

前作のDLA-V9,V7,V5にも搭載されているJVCのお家芸でHDR10コンテンツのシーン/フレームごとに異なるピーク輝度を独自のアルゴリズムで瞬時に解析して最適なダイナミックレンジに自動調整しメタ情報が無いコンテンツでも最適な画質で視聴できます。

製作者の意図に合わせた画質で楽しみたければ『HDR10+』、

自分で調整を加えてお好みの画質にできる『Frame Adapt HDR』はお好みで選ぶことが出来ます。

『HDR+』の表記のあるディスクはまだ少ないのですが、買ってみて再生してみないとわからないそうで、JVCの担当の方に教えていただいたもう一つHDR10+収録の『Yesterday』を再生してみます。

チャプター17で主人公がJOHN LENONに会いに行く時に車を走らせていくシーンは滑らかです。

e-shiftは常にONで使いたいです。

続けて、『1917』のチャプター13から、

暗がりの中で気を失った兵士が、目覚め爆撃の光の明滅の表現、避けながら逃げるシーン途中の水たまりに映った建物の影の表現はリアルに感じました。

ここからはV90Rとの比較ですが、レンズ口径の違い、8K e-ShiftX、Ultra-High Contrast Opticsによるネイティブコントラストの差が大きくものを言い一度V90Rを見てしまうともう戻れません。

うまく言えませんが、黙り込んでその映像に没頭してしまうんです。

続いて古い作品ですが『My Fair Lady』です。

メニュー画面だけでもハッとするような画質です。

これが50年以上前に作られた映画かと思うとすごいなぁと思います。

当時撮影されたフィルムのクオリティと今日のデジタル技術を合わせ8Kにアップコンバートするとヤバい事になります。

チャプター22の競馬場のシーンでは白い服、黒い服のコントラストが見事です。

次ににUSBメモリーに8Kで撮影され4Kにダウンコンバートして収録されたJVCのデモ映像を再生してみます。

解像度が上がると4Kでは気づかなかった細かい表現に気づかされます。

これからの映像コンテンツの楽しみ方はサブスクも見逃せません。

DP-UB9000内蔵のアプリから『NETFLIX』を立ち上げ、4KHDRで配信されている『イカゲーム』を再生してみます。

光絶縁ツール Fiber BOX2を経由させると、コントラストが上がり、奥行き感も4Kのプロジェクターで見るより洗練されてきます。

今回の視聴には単純にV90R,V70Rの比較で4K60P18Gbps対応のメタルケーブルを使用しましたが、FIBBRのPURE3もお借りしていました。

実は以前ブログでPURE2に対してPURE3は映像の方向性が違うとのコメントをしましたが8Kのプロジェクターで比較していたわけでは無いので興味のある所でした。

見た結果はやはり8Kプロジェクターとの組み合わせだとある種の化学反応が起こるのか、良い印象を受けました。

JVCの新シリーズは来るべき8K時代を見据え、8K入力を装備していますが、まだまだ4Kアップコンバートの映像を見るのが主だと思います。

FULL HDのブルーレイで8Kスキャンフィルムで収録された『Samusara』も見てみました。

UB9000側で4Kアップコンさせてプロジェクター側でさらに8Kアップコンした映像は細かなところが再現されているように感じます。

8K e-shiftXが効いているのでしょうか

最後に地上デジタル放送も確認しましたが、違和感なくきれいです。

DLA-Z1ユーザーの方が帰り際にこんなきれいな地上デジタルの映像は初めて見た!

ともおっしゃっていました。

まだまだ色々と伸びしろもありそうな今回の新機種ですが、半導体の不足で潤沢に市場に出回るのは来年になりそうです。

しばらくは高嶺の花子さんです。

ig